2025年5月3日土曜日

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025 Mémoires ①

憲法記念の日。東京国際フォーラムで毎年5月の連休に開催されるクラシック音楽フェス「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO」が今年も始まりました。

2025年のテーマは "Mémoires"(メモワール)-音楽の時空旅行-、音楽史上で重要な役割を果たした都市にフォーカスしたプログラム構成になっています。

3日間の祭典の初日は有料公演を2つ鑑賞しました。

■公演番号:132 ホールD7(セント・ポール)11:30~12:30

2023年LFJでベートーヴェンを3曲聴き、今年も楽しみにしていました。日英ハーフ1人とフランス人が3人(うちヴィオラのガブリエルは女子)という若きカルテットです。モーツァルトはシモンのチェロの通奏低音がエレガント、一転してベートーヴェンはチェロにより高度な役割を与えています。

作曲されたのは1785年と1806年。わずか20年の間に和声も奏法もまるで異なる。大きなイノベーションが起こったわけですが、Heartbreak HotelAnarchy in the U.K.の間も20年ですから、それぐらいの違いは当然と言えば当然ですね。

ホールC(サン・マルコ)14:15~15:20
ヤン・ヤン(指揮)
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92

アジア・オーケストラ・ウィークにも以前出演していた中国のオケです。弦楽器の響きが綺麗で、アジアのオケが比較的苦手とする木管も安定してレベルが高い。ヤン・ヤン氏の指揮は、針の穴に糸を通すような精妙な弱音と飛ばすところは豪快にかっ飛ばすダイナミズムがあり、シューベルトの双極性障害っぽい楽曲にベストマッチでした。

半面ベートーヴェンの第7番(ベト7)は終楽章にくどさが出ましたが、元々がいつ終わるのって感じのこってりなエンディングの楽曲なのでそこは仕方ないと思います。

今日は18世紀後半から19世紀ウィーンがモチーフの2公演でした。明日はパリ。楽しみです。

 

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