2021年9月24日金曜日

中田真由美 スペシャルLive こえをうたうひと ❷

秋分の翌日。祖師ヶ谷大蔵ウルトラマン商店街をてくてく歩いてCafe MURIWUIへ。『中田真由美 スペシャルLive こえをうたうひと ❷』に行きました。

1曲目は昨年リリースされたmini album『ざぶん』収録の「いつかお空の上で」。中田さんのライブは2017年11月に阿佐ヶ谷 harnessで開催された『歌劇なワンマンショー!』以来4年ぶりで、その間、2019年に2nd album『ユメノワナ』を発表し、昨年東京から長野に移住されました。

2曲目の「あめおとひかり」は、2013年に下北沢Workshop Lounge SEED SHIPPoemusica Vol.22で初共演した際に最も感銘を受けたナンバーです。今夜は夏秋文彦さんの口琴が加わった『ユメノワナ』ver.で。

細いがクリアなウィスパーからアジアの湿度を感じさせる強いこぶしまで、とその中間的なもの、多彩な声色。誰も思いつかないようなのに懐かしさもある即興的な旋律に乗せる喃語じみたスキャット。変わらない歌声は心地良く響く。

従来の中田さんの音楽の最大の美点と考える、最小限の歌詞と音を用いてミニマルな位相から言葉にすると抜け落ちる何かを繊細に掬い取る力に加え、「夢からさめても」や「zabun」のように大きな展開の曲想もものにして、しばらく会わないうちに前進した姿を頼もしく感じました。

夏秋文彦さんという熟練の良き理解者のサポートが、より自由な領域拡大を可能にしたのだと思います。一方で、投影機材の調整の時間に歌った「すてきをさがス」の鼻歌感も中田さんには失ってほしくない。

途中、夏秋さんのソロ曲「おりる」、俳優椎名琴音さん監督主演のMV「あいをまもるよ」、中田さんの「Jerryfish」をフィーチャーした衣装作家村上美知瑠さんSleeptravellingブランドPVの上映を挟み、フィナーレは「あいをまもるよ」を中田真由美さんと椎名琴音さんの二声のハーモニーで締めました。

ライブというのは、同じ時間と空間にたまたま居合わせた人たちが秘密を共有することだと思います。緊急事態宣言により20時閉店という制約があり、アンコール込み11曲というコンパクトなワンマンライブでしたが、この心地良い秘密の中にもっと長く居たかったです。

 

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