2024年3月6日水曜日

フレディ・マーキュリー The Show Must Go On

雨のち曇。池袋シネマ・ロサにてフィンレイ・ボールド監督作品『フレディ・マーキュリー The Show Must Go On』を鑑賞しました。

1946年9月5日に英領(当時)ザンジバルでゾロアスター教徒の家に生まれたファルーク・バルサラは1960年代にイギリスに渡り、その後ブライアン・メイ(Gt)、ロジャー・テイラー(Dr)らのバンドSMILEに加入。バンド名をQUEENに変えて、フレディ・マーキュリーと名乗る。

フレディの幼少期を回想する実妹カシミラから映画は始まります。音楽ライターのロージー・ホライド、TVキャスターのポール・ガンバッチーニ、写真家ミック・ロック、レコード会社A&Rポール・ワッツら、生前フレディと親交が深かった人たちのインタビューとQUEENのメンバーのTVインタビュー、各時代のMVとライブフッテージで構成されたドキュメンタリーフィルムです。

役者が演じた伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』を実話として補完する面はありますが、約50分という尺に新たなエピソードはほぼなく、当時のライブ映像もリマスターされておらず荒い。

オフステージはシャイで礼儀正しかったフレディがステージ上の人格に侵食されていった、と言うミック・ロック。放蕩な生活からHIVに感染し長い潜伏期間を経て発症したAIDSで弱っていく姿を語るポール・ガンバッチーニは思わず声を詰まらせる。周囲の人たちを楽しませることをいつも望んでいたチャーミングなフレディが誰からも愛されていたことが伝わってきます。

3曲を並行して書いていたが完成させられず、制作期限が迫って苦し紛れに1曲にした、という "Bohemian Rhapsody" 成立の逸話は、僕ははじめて聞きました。ザンドラ・ローズの衣装デザインは天才的だと思います。

 

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