台風接近中。ノラバー日曜生うたコンサート、mayulucaさんの回に伺いました。
夏の終わりに、ということで「熱風」から始まったこの日のライブ。カウンターの鳥かごのセキセイインコ梨ちゃん2号のさえずりとお店の前の道路を通る車のタイヤが雨をはね上げる音が混ざる。タイトルに反して穏やかで涼しげな曲調なのは、歌うmayulucaさんがすこし離れたところから熱風に吹かれている自分を眺めているから。あるいはすこし未来から過去の自身の感情を反芻しているから。
コロナ前のノラバー生うたコンサートはマイクを使わない完全な生声、生音でした。再開後は配信を併用しているため音量は控えめですがPAを通します。「月の下 僕はベランダに」ではミュートを効かせたギターリフをショートディレイでクリスプに響かせる。
続いてmayulucaさんは「きこえる」の前に同曲の歌詞からの引用を含む僕の詩「森を出る」を朗読してくださいました。ありがとうございます。澄んだ歌声とは違うすこしだけハスキーな中音域のmayulucaさんの地声で聴く朗読が心地良くて僕は大好きです。
ノラバー店主ノラオンナさんの供するノラバー御膳をみんなでしみじみ味わい、配信のデザートミュージックへ。今夜のドレスコードは赤。ノラバーのカウンターも赤。mayulucaさんが持参した赤い風鈴やカウベルで我々観客も演奏に参加して、最後はノラオンナさんの「梨愛」をふたりのハーモニーで。台風の夜は楽しく更けていきました。
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