グローバル規模でBTSに次いで成功している韓国のポップグループ BLACKPINKは、ジス、ジェニー、ロゼ、リサの4人組。2016年8月のデビューから5周年を記念して、またコロナ禍によりコンサートツアーができないかわりにBLINK(ファンの愛称)へのギフトとして制作された映画。
2019~2020年のワールドツアー "IN YOUR AREA"、2021年のオンラインライブ "THE SHOW" とバックステージ、メンバー個々のインタビュー映像により構成されています。
映画冒頭の有観客ライブ "DDU-DU DDU-DU" の重低音とリサの高速ラップで一気に世界に惹き込まれる。計算しつくされたパフォーマンスは360°クール。あえてカラフルポップではなくドープでダウナーなR&Bで世界を席巻したTEDDYのサウンドプロデュース。
半完成品を供給し、メンバーと運営とヲタクの共謀関係の中で、拙さを愛で、成長を見守る、日本のアイドル文化の位相とはまったく異なる。
「私って意外と強いんだなと思いました」(ジス)、「辛かった記憶を消しているみたい」(リサ)。文字にすると若干悲壮感がありますが、笑顔で答える彼女たちの印象はナチュラル&ポジティブ。スクリーンに映し出される個性の異なる4人の姿を101分間集中して見つめていたら、すっかりファンになってしまいました。
世界中のスタジアムに集まった観客はほとんどが十代女子。北米や欧州公演でもアジア系だけでなく、白人黒人の観客が目立つ。媚びないポップアイコンとして、自立したいガールズのロールモデルとして、広く支持されているのが伝わってきます。
映画館の客席も8割がた若い女性。ひとりで来ている人も友だちと連れ立ってきている人も笑顔で帰っていきます。高校生らしきふたりの「かわいさしかない」「それな」という会話が印象に残りました。
0 件のコメント:
コメントを投稿