5月最後の土曜日は薄曇り。サーキットイベントでごった返す真昼の雑踏を抜けて、下北沢440で開催されたクララズ1stミニアルバム『海が見えたら』発売記念ライブに行きました。
クララズはクララズさん(左利き)のソロユニット。ノラバーメイツでもありますが、今年の2月にサトーカンナさんのワンマンライブに行った際に、お客さんで来ていたのをカンナさんに紹介してもらったのが初対面でした。
「ひとりでもクララズ、たくさんでもクララズ」ということで、本日大半の楽曲はレコーディングメンバーでもある橋本あさ子さん(Dr)、アダチヨウスケさん(Ba)、渡瀬賢吾さん(Gt)との4ピースで演奏しました。小柄で華奢なクララズさんが持つとテレキャスターがとても大きく見えますが、そのバンドサウンドにも大きなグルーヴがあります。「マイケル・ショート」「Just Coffee For Now!」の2曲にはhenrytennisのホーンセクションが加わり更にスケールアップする。
ギターポップという括りからザ・パステルズ等のアノラックバンド群に喩えられ、またご自身も好きなのだと思いますが、僕はコートニー・ラヴ的なアティテュードを感じました。コートニー・ラヴからエロさと挑発性を剥がしたら、がっしりとした音楽の骨格が現われたみたいな。半ひねりの効いたソングライティングとアレンジ、直線的な発声もさることながら、スーパークールなステージ運びが超格好良かったです。
オリジナリティある共演の2バンド。Eupholksは5人編成。ザ・バンド風のレイドバックミュージックとノイジーなシューゲイザーサウンドの奇妙な同居をカウンターテナーの美声でまとめ上げる。アレンジのアイディアが豊富で、Uさんのドラムスもイマジネーションに溢れています。
henrytennisはアルト/ソプラノサックス、トロンボーンの3管を配する7人編成。インストロックバンドと自己紹介していましたが、音楽の基盤は1970'sジャズロックに2000'sポストロックをまぶしたテイスト。リズムセクションのあえて整理していない音像はグランジ以降のものでした。
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