2016年9月3日土曜日

GORAKU GOKURAKU

北沢八幡神社例大祭の宵宮、下北沢は細かい天気雨。鈴なり横丁の裏手の坂の途中にあるライブバーCIRCUSへ。UN-JAMI presents GORAKU GOKURAKUUN-JAMI と hotel chloe のツーマンライブに行きました。

ボーカルのひろたうた君のソロは東京でも何度か聴いていて、去年は Poemusica Vol.38 に出演してもらったのですが、大阪を拠点とするhotel chloe(画像)は、バンドとしてはこの日が東京初ライブ。これは見逃せません。

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団天才バンドなどでも活躍中のドラマーテシマコージさんが加入して4人組になり、2nd フルアルバム"THIS BAND" をリリースしたばかりのバンドサウンドは、ソロ弾き語りのフォーキーで微細な襞とは趣きの異なるロックンロールを体現しています。

ひろたうた君は僕基準でいう男子ミュージシャンの完全体。一聴して彼と判る特徴的なハスキーボイスは所謂美声とは違いますが、歌詞が実に良く届く。ブルースハープも上手で、ゲストのUJさんのテナーサックスとのソロ交換では客席の温度が一気に上がりました。そしてバンドメンバーから次々に明かされる天然エピソード。演奏中もMCもオフステージも終始キュートな愛されキャラ。

主催のUN-JAMI の見事に削ぎ落とされ無駄なく整理された演奏に比べると、アンサンブルにところどころガチャガチャしたところがありますが、それすらもチャーミングに聴かせてしまう勢いがある。

UN-JAMIさんのライブは2度目かな。ウッドベース&ボーカル、ギター、サックス、パーカッションのジャグ・カルテットでブルース/スウィングを基調に、サンバやカリプソ、サルサ等、ラテンのリズムもさりげなく取り込んだパーティミュージック。転換時にはモンキーレンチによるユルいマジックショー。ザッツ・エンターテインメント。こんなにも客席に笑顔が溢れているライブはひさしぶりでした。

 

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