連日の猛暑からすこしだけ解放されて、今日の東京は過ごしやすい気温です。2014年7月の閉店まで14年半、下北沢の書店フィクショネスで続けた詩の教室のエキストラトラックが今年もtag cafeさんで開催されました。
ご参加の皆様、企画してくれた杵渕里果さん、tag cafeさん、ありがとうございました。
今回も昨年同様、自作他作問わず好きな詩を数編ずつみんなで持ち寄って、その素晴らしさをプレゼンし、基本全員で褒め称える、というスタイルです。
逸見猶吉「報告(ウルトラマリン第一)」
ジャック・プレヴェール「灯台守は鳥たちを愛しすぎる」高畑勲訳
北村太郎「おそろしい夕方」
村田活彦「オルゴール」
エミリー・グロッショルツ「地上の星」早川敦子訳
小西とっこ「波は私が立てました」「本当の詩を読んだ夢を見た」
谷川俊太郎「世代」
等々、全部で22篇が紹介されました。詩の教室の講師を長年やってきましたが、当然のことながら読んだことのない詩のほうが多いわけで、世界中にはじめて出会う詩作品が溢れています。あるいはひっそりと少数の誰かに大切に読まれ、あるいは静かに息をひそめて誰かに見つけてもらうのを待っている。
自作の詩も歌詞も素敵な作品に触れることができ、特にジュテーム北村氏の新作(なのかな?)「pretty things」の瑞々しいボーイミーツガールにはときめきました。
かつて書店フィクショネスに通ってくれたOBOGだけでなく、初参加の方がいたのもうれしかったです。読み方も解釈もさまざまで面白い。意味を議論することも、技巧を味わうこともできる。言葉と文字と声だけでこんなにも豊かなメディアになれる。詩っていいな、楽しいな、と思います。
何年後になるかわかりませんが、次回がまた巡ってきますように。
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