コンクリートの壁にクリスマスリースが飾られた下北沢Workshop Lounge SEED SHIPでPoemusica Vol.45 が開催されました。いそがしい師走の平日の夜に大勢のお運び厚く御礼申し上げます。
uncloseはボーカルのタツミトモエさんとピアノのshimaさんの2人組。長く大阪を拠点に活動してきましたが、今回が東京ではじめてのライブ。不規則な水玉のアンティーク・ワンピースを着こなしたトモエさんは、すっと自然に肌に沁み込むような歌声の持ち主。その一方で切れ味鋭い高音も出せる。shimaさんのリズム主体のピアノと相俟って、1970~80年代の良質なシティミュージックのような趣きがあります。今後東京でもライブを増やしていくそう。要注目です。
さわひろ子さんはガットギター友宗敢さんと(画像)。半年前、Vol.41にご出演いただいたときは漢字表記の澤寛子さんでした。小さな身体から絞り出すように歌う姿は変わりませんが、その時と比較して余裕というか、風格が出てきたように思います。関西弁のふんわりとしたMCと立ち姿の優美さがずっしり重たい楽曲をうまく中和している。親友Luximiさんの旅立ちを祝福するような「海里」。明るくポップなクリスマス・チューンも素敵でした。
2015年末の音楽活動休止を公表しているLuximiさん。その名の通りオリエンタルな旋律と変拍子を品良く取り入れたスケール感のある楽曲構成です。ピアノの打鍵音がソフトで耳に優しいのにグルーヴがしっかりあるのは、彼女の声そのものに弾力性があるからでしょう。パーカッションサポートのまぁびぃ氏もLuxmiさんの音楽を上手く捉えて、とても繊細に心地良く打楽器の音色を添えている。素晴らしい職人芸。"The Christmas Song"のカバーもうれしかった。
僕は「無題(静かな夜~)」、クリスマスの詩「(タイトル)」、3連作ソネット「舗道」「夕陽」「答え」、新詩集『ultramarine』から「月の子供」と「fall into winter」、カセットテープのブレークビーツで「Planetica(惑星儀)」を朗読しました。
何かひとつの大きなコンセプトというのではありませんが、それぞれの想いを持って全員で一本の糸を撚り上げていくようなライブができました。どうもありがとうございます。
12月も後半になるとライブの共演者や会場スタッフと「良いお年を!」と言い合って帰るようになりますが、来年のお知らせです。田野崎文さんがひさしぶりに札幌から歌いに来てくださいます。riry*monaさんも北海道出身。冬らしいライブになりそうです。
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Poemusica Vol.46 ポエムジカ*詩と音楽の夜
日時:2016年1月21日(木) Open19:00 Start19:25
会場:Workshop Lounge SEED SHIP
世田谷区代沢5-32-13 露崎商店ビル3F
03-6805-2805 http://www.seed-ship.com/
yoyaku@seed-ship.com
料金:予約2,300円・当日2,500円(ドリンク代別)
出演:田野崎文
riry*mona
サトーカンナ
カワグチタケシ
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