2013年5月19日日曜日

洗濯日和

東京の先週の週間天気予報によると今日の降水確率は60%。それが昨日には20%に修正され、朝にはすっかり晴れ上がって洗濯日和に。下北沢440で開催されたエリーニョ3rdアルバム『空中ランドリー』レコ発ワンマンライブ『洗濯日和』に行ってきました。

エリーニョさんとの出会いは昨年2月、下北沢Workshop Lounge SEED SHIPPoemusica Vol.2。それ以来なんとなく気にはなっていたのですが、ライブの日程が合わずに1年。ところが今年3月に出た新譜『空中ランドリー』があまりによくて、いてもたってもいられずに先月タワレコ新宿店インストアへ。恋ですね(笑)。

そして本日を迎えたわけですが。The eri-nyo Quintet の5人がステージに上がって1曲目のイントロを鳴らした瞬間に浮かぶ「?」。PAのバランスのせいか、アンサンブルが混沌として、リズムが上滑りしていく。このバンドの持つダイナミズムを耳がとらえきれない。

ところが4つ打ちの3曲目「プレリュード」のサビ、“重いまぶたでため息飲み込んで/向かう 繰り返す”という歌詞をエリーニョさんがシャウトした瞬間に、5人の向かう方向が気持ち良いくらいにビシっと揃い、すべての音が彼女の歌に収斂して、そこからは一気にアンコールの「ポケットライフ」まで。全13曲。僕も流れに乗れました。ライブって本当に生モノですね。面白い。

ロック、クラシック、ジャズ、プログレと、エリーニョさんは音楽的な引出しがとても多彩ですが、それをひとつにまとめてポップミュージックに仕立て上げているのが彼女の声であることは間違いありません。息の多いウィスパーボイスから、その声質のままフォルテシモまで上げる力を持っています。

田中さと子さん(左利き)のフルートは、主にリフやオブリガートを吹いていますが、そのソリッドな音色が実はこのクインテットのキモ。そして、ヨシカワタダシさんは真にインテリジェントなドラマー。「highway」のアウトロの7/8拍子や新曲「bits」の11/8(13/8?)拍子、奇数拍子を正確なアクセントで叩けるだけでなく、「チクタラタ」ではスナッピーを外したスネアで、あえてテンポを揺らすところなど、シビれました。

13時開演の会場の外は初夏の日曜の昼下がり。代沢三叉路の街路樹の新緑を5月の風が揺らして。昼間のライブというのも気持ち良いものですね。

 

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