"ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013"。2日目の今日は3公演を聴きました。
■公演番号:242 ホールC 11:45-12:30
デュリュフレ「グレゴリオ聖歌による4つのモテット op.10」
フォーレ「レクイエム op.48(1893年版)」
ミシェル・コルボ指揮
ローザンヌ声楽アンサンブル
シンフォニア・ヴァルソヴィア
シルヴィエ・ヴェルメイユ(ソプラノ)
ジャン=リュック・ウォーブル(バリトン)
コルボ指揮の合唱曲/宗教曲は、このフェスの名物みたいな感じで外せない演目であり、ハズレがありません。どちらも美しい演奏でした。『フランダースの犬』の最終回で、ネロが「パトラッシュ、もう疲れたよ」ってときに頭上のステンドグラスから差し込んでくる光。フォーレのレクイエムは複数の版が存在するんですね。今日聴いた1893年版は、中盤がとても愛らしく明るい音楽で、幼くして亡くなった子供を鎮魂するような響きがありました。
■公演番号:244 ホールC(プルースト) 16:00~16:45
ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」
フランク「交響的変奏曲」
ラヴェル「ボレロ」
パスカル・ロフェ指揮
フランス国立ロワール管弦楽団
ベルトラン・シャマユ(ピアノ)
昨日のフェイサル・カルイ指揮ラムルー管弦楽団と比べたら普通の「ボレロ」。小太鼓奏者にスポットを当て、指揮台の隣に置いたのはなかなかいいと思いました。終盤の盛り上がりで、小太鼓が3人に増えるところでは左右両翼に配置。サラウンド効果が出ていました。
■公演番号:227 ホールB7(ヴェルレーヌ) 21:15~22:00
ドビュッシー「ヴァイオリン・ソナタ」
フランク「ヴァイオリン・ソナタ イ長調」
オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)
児玉桃(ピアノ)
今回唯一の器楽曲です。小ホールのチケットは本当に取りづらくなってしまいました。身長2m近い痩躯のデュメイも還暦過ぎて、見た目老けたなあ、と思いましたが、技術はまったく衰え知らずです。ナノレベルでジャストなタイム感が心地良く、音色は多彩。しかも児玉桃のピアノと完璧に一体化した音像を創り出していました。
そんな充実のLFJ2013中日でした。
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