bar PORTOは生演奏が聴けるブラジル音楽のお店です。今夜のまえかわさんは、ギタリストの前原孝紀さんとのデュオで。自身ギターは持たず歌に専念し、ゆったりと聴かせます。
「春は出会いと別れの季節。今日は失恋ソング特集で」と、2ステージで演奏されたのはアンコールを含めて全14曲。アントニオ・カルロス・ジョビン、ミルトン・ナシメント、カエターノ・ヴェローゾらのブラジリアン・スタンダード・ナンバーが半分。残り半分が、沢田譲治/シバリエのカバー、谷川俊太郎/谷川賢作の『さようなら』、まえかわさんが所属するバンドThe Xangosのオリジナル曲など。
前原さんのリリカルなギターに乗せて丁寧に旋律を紡ぐまえかわさんの歌声は、基本的にはMPB(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)のマナーに則ったソフトなもの。同じ南米圏でもスペイン語を使う他国と異なり、ポルトガル語の本来持っている柔らかな響きを活かしています。
それが、『出会いと別れ』の頭韻を踏んだリフレイン、『夜明けのサンバ』の「悲しみが消えないから、きっとここにサンバがあるんだろう」と唄うサビ、何曲かで聴かせたスキルフルなスキャット。そのところどころで使う喉声にはモンゴルのホーミーにも似た複雑な倍音があり、突然アジアが響く瞬間。その転換がスリリングで、他の唄い手には無い魅力になっています。
3月にリリースされたばかりのThe Xangosのセカンドアルバム"roda"は最近の僕のヘビロテ・ディスクですが、その中でも好きな曲『あした』『夜明けのサンバ』が聴けたのもうれしかった。
まえかわさんの次のライブは、5月6日(日)に高円寺meu notaで。その後、沖縄、富山、大阪とツアーが続くそうです。お近くの方は是非。
3月にリリースされたばかりのThe Xangosのセカンドアルバム"roda"は最近の僕のヘビロテ・ディスクですが、その中でも好きな曲『あした』『夜明けのサンバ』が聴けたのもうれしかった。
まえかわさんの次のライブは、5月6日(日)に高円寺meu notaで。その後、沖縄、富山、大阪とツアーが続くそうです。お近くの方は是非。
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