■公演番号:312
ホールA 12:00-12:45
交響曲第6番 ロ短調 op.74「悲愴」
小泉和裕指揮 東京都交響楽団
チャイコフスキーが没年に作曲した最後の交響曲。「悲愴(Pathetique)」という表題は弟がつけたものらしいのですが、僕はこの曲にちっとも悲愴感を感じなくて。美しさ、甘さ、楽しさ、てんこ盛りじゃないかと思うんですよね。特に、奇数拍子のダンスミュージックの第2楽章、派手な行進曲風の第3楽章は楽しい。だから逆にフィナーレの尻すぼみ感が強調されるのか。やるな、チャイカ(かもめの意)。
オーケストラを聴きに行くといつも、知らないうちに目がとても疲れていることに、演奏が終わってから気づきます。今回運良く前方の席ばかり取れたこともありますが、演奏家ひとりひとりの表情や指揮者の細かな動きを全部見逃したくないって思っちゃうんですよね。バンドなら4~5人、多くてもまあ10人ぐらいじゃないですか。それが70~80人ですから。
小泉和裕指揮 東京都交響楽団
チャイコフスキーが没年に作曲した最後の交響曲。「悲愴(Pathetique)」という表題は弟がつけたものらしいのですが、僕はこの曲にちっとも悲愴感を感じなくて。美しさ、甘さ、楽しさ、てんこ盛りじゃないかと思うんですよね。特に、奇数拍子のダンスミュージックの第2楽章、派手な行進曲風の第3楽章は楽しい。だから逆にフィナーレの尻すぼみ感が強調されるのか。やるな、チャイカ(かもめの意)。
東京都交響楽団の演奏をはじめて聴きましたが、メリハリがあってよかったです。燕尾ではなく普通のスーツにネクタイなのも、このフェスのカジュアルな雰囲気に合っていました。女性楽団員はパンツスーツの方が多かったです。常任指揮者小泉和裕のタクトは、自己表現よりも作品へのリスペクトが勝った確かなものでした。
■作品番号:316 ホールA 21:00-22:00
チャイコフスキー:イタリア奇想曲 op.45
ボロディン:だったん人の踊り(オペラ「イーゴリ公」より)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
ドミトリー・リス指揮 ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
カペラ・サンクトペテルブルク(合唱)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
フェス全体のグランド・フィナーレに相応しい濃厚な熱演でした。ロシア人によるロシア音楽としかもう言いようがありません。第一音から日本のオケとは別物です。こういうのを聴くと、音楽は国境を越えるとか、雇用のグローバル化とか、軽々しく口にできなくなります。ピロシキもボルシチも好きだけど、三食全部だとちょっと、ってなるでしょ。そんな感じ(笑)。
ボロディン:だったん人の踊り(オペラ「イーゴリ公」より)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
ドミトリー・リス指揮 ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
カペラ・サンクトペテルブルク(合唱)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
フェス全体のグランド・フィナーレに相応しい濃厚な熱演でした。ロシア人によるロシア音楽としかもう言いようがありません。第一音から日本のオケとは別物です。こういうのを聴くと、音楽は国境を越えるとか、雇用のグローバル化とか、軽々しく口にできなくなります。ピロシキもボルシチも好きだけど、三食全部だとちょっと、ってなるでしょ。そんな感じ(笑)。
指揮者のリス氏のタイム感が超タイトで、動きはテルミン奏者みたい。ヴィジュアル的にも面白かったです。
オーケストラを聴きに行くといつも、知らないうちに目がとても疲れていることに、演奏が終わってから気づきます。今回運良く前方の席ばかり取れたこともありますが、演奏家ひとりひとりの表情や指揮者の細かな動きを全部見逃したくないって思っちゃうんですよね。バンドなら4~5人、多くてもまあ10人ぐらいじゃないですか。それが70~80人ですから。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン というフェスは、僕にとっては毎年一回だけ会う従姉妹みたいな存在です。来年のテーマはフランスとスペイン。ビゼーからブーレーズまで。そのときはまた、有楽町で逢いましょう。
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