2020年7月19日日曜日

レイニーデイ・イン・ニューヨーク

4ヶ月ぶりに映画館へ。ユナイテッドシネマ豊洲ウディ・アレン監督作品『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』を観ました。

NY州北部のヤードレー大学に通う主人公ギャツビー・ウェルズ(ティモシー・シャラメ)は、アリゾナ州ツーソン出身の同級生で新聞部員アシュレー・エンライト(エル・ファニング)と付き合っている。

大物映画監督ローランド・ポラード(リーヴ・シュレイバー)の取材のアポイントを獲ったアシュレーに地元マンハッタンを紹介したいギャツビーだが、それぞれの身に起こるドタバタにつぎつぎ巻き込まれ、ふたりは物理的にも気持ち的にもすれ違ってしまう。

「現実は夢を諦めた人の住む世界よ」。アレン監督得意の洒脱な恋愛喜劇。タイトルの通り約1日の出来事で、背景にはいつも雨とジャズ。エロル・ガーナーの自作自演曲 "Misty" が主題曲ということになるのかな。元カノの妹チャン(セレーナ・ゴメス)のアパートメントでギャツビーがピアノを弾いて歌う "Everything Happens To Me" もチェット・ベイカーみたいで素敵です。

そして一夜の終わりにギャツビーの母(チェリー・ジョーンズ)が明かす自身の秘密がこのロマンチックコメディをビシっと締める。

タートルニットとミニ丈のプリーツスカートもエル・ファニングが着るとまったくもっさりしないしむしろ魅力的で強いなあ、と思いました。ラストシーン近くのセントラルパークを馬車で遊覧するときのニットポンチョとボルサリーノも最高にチャーミング。

アレン監督自身の養女に対する性的虐待疑惑により本国アメリカではお蔵入りしてしまい、出演を後悔しギャラをマイノリティ支援団体などに寄付するコメントが俳優陣のSNSで続出する曰くつきの作品になってしまいました。現時点ではあくまでも疑惑であり、たとえ敗訴したとしても、作者の罪を作品に償わせるべきではない、と僕は考えます。

 

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