僕も何度も出演させてもらった「銀座のノラの物語」「アサガヤノラの物語」はいずれも日曜の定休日を借りてのライブ営業でした。ノラバーは、銀座ときねのダークな色調と阿佐ヶ谷Barトリアエズの大きな窓をミックスしたような落ち着く空間です。
今日の出演者はmayulucaさん。他のライブで何度か顔を合わせているのでひさしぶりな感じがしないのですが、昨年8月のアサノラ以来でした。開店を祝しての「出発」から一昨年高円寺の古書店Amleteronのライブで池永萌さんと共作した「朝の月」まで全14曲、約80分。カウンターだけの細長い店の演奏家から一番遠い席にもクリアに響き、ギターと歌声の繊細な表情がよく伝わってきます。
お店のすぐ前は2車線の通りで、ライブ演奏に生活音が程好くミックスされる。バスの運転手を歌うと路線バスが通過し、「笑い声が聞こえるところで(おひさまの居場所)」という歌詞をバックに女子中学生が笑いながら通り過ぎる。そんなグッドタイミング。
mayulucaさんの音楽はミニマルで精緻な構造を持ちながら同時に、あっけらかんとしたおおらかさと包容力がある。音の粒が淡く光を放ちながら夏の始まりの湿った夜の空気に溶け込んでいきます。
演奏後は6品のおかずと味噌汁のノラバー弁当をmayulucaさんもノラさんもみんな一列に並んで食べながらおしゃべり。mayulucaさんからの開店祝いのアルパカラベルのスパークリングワインが振る舞われ、夜が更けるごと座は一層に賑やかに。どのお料理も美味しかったですが、豚肉と玉葱だけ使ったシンプルなミニカレーライスが特に味わい深かく。木曜日に訪れてフルサイズをいただきたくなりました。
ノラバー生うたコンサート、僕の出番は9月24日(日)。どうぞよろしくお願いします。詳細はあらためてお知らせします。
0 件のコメント:
コメントを投稿