すこしずつ気温が上がってきましたね。三連休の中日は吉祥寺 world kitchen BAOBAB で The Xangos の演奏と 岩切章悟さんのライブペイントを観賞しました。
The Xangos は、ギターの中西文彦さん、7弦ギターとバンドリンの尾花毅さん、ボーカルのまえかわとも子さん(左利き)の3人組。オルタナ・ボッサ・トリオとも称されるその音楽はMPB(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)に基礎を置きますが、サウダージ(郷愁、哀愁)よりも、爆発的な熱量を孕んだもの。
この日は画家の岩切さんの地元吉祥寺ということもあって満員の店内を、その挑発的なグルーヴを存分に発揮した演奏で、ぐらんぐらんに揺らしました。
昨年吉祥寺の別の店で聴いたときと一番印象が異なったのは、2本のギターのアンサンブルです。前回は尾花さんの正確なタイム感に乗せて、自由に逸脱しまくる中西さんのノイジーでハードドライヴィンなギターを初期The Rolling StonesのBrian Jonesに喩えたのですが、今回は尾花さんがガツガツ突っ込んだタテ乗りで、むしろ中西さんのほうがタメを効かせ、その微妙なズレがお祭り感のある狂騒的なテンションを創造していました。
まえかわさんは、モニターの返しが悪いのか、出だしこそすこし唄いづらそうにしていましたが、2曲目からは全開で、鳥たちの求愛行動を模したようなスキャットにはもはや神々しさすら感じます。
岩切さんは3人の演奏の躍動感を摑まえようと画布に向かいます。最初に青空、そして山脈。山の中腹には人々の暮らす灯火、大地に炎。大地は海に、最後には空からパレードの紙吹雪が舞う。
それに、手拍子、コーラス、ダンスで応える客席。ライブはナマモノですね、本当に。いい夜でした。
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