檸檬忌。花曇りの日曜日。渋谷Flying Booksにて、朗読二人会『空飛ぶ同行二人』が開催されました。2010年春、深川から出発したこの旅も4年目を迎え、西へ西へと渋谷までたどり着きました。当日だけでなく、いろいろな面で関わってくださったみなさん、どうもありがとうございます!
ふだんは自作のDTMトラックを使ってリーディングしている村田活彦さんですが、このシリーズだけはMagical Trampolineとアコースティック・セットで。ギターの松浦年洋さんとも2年ぶりに再会して相変わらずのイケメンぶり(画像参照)にリハーサルからテンションが上がる(笑)。
実はこのふたり、20年来の音楽仲間。おたがいの間合いがよくわかっているので、安心して聴くことができます。信頼関係っていうのともちょっと違って、年甲斐もなく張り切るカツヒコさんを、一学年下の松浦さんが、おいおい大丈夫?って感じに支える。
音程の無い朗読とメロディの往復もスムーズにこなれて、特に最近頻繁にライブの場数を踏んでいる成果が出ているなあ、と思いました。右手だけで奏でられた白いアコーディオンのアッコ(苦)の音色もローファイで、バカ男子丸出しっぷりが増幅していて面白かったです(笑)。
僕のセットリストは、まず長いイントロダクションとしてカール・サンドバーグ作 河野一郎訳「詩の暫定的定義(第一案)」、Flying Booksが登場する「Another Green World」、山路店主がさいとういんこさんと編集してくれた『カワグチタケシ詩集』(2002)から「Planetica(惑星儀)」、今日発売の新詩集『新しい市街地』から「チョコレートにとって基本的なこと」「星月夜」「新しい感情」の3篇、村田活彦新CDのタイトル作「詩人の誕生」、Aztec Cameraの「We Could Send Letters」のカワグチタケシ訳、全8篇。
事前に演目の打ち合わせはしていなかったのですが、「詩人の誕生」「Planetica(惑星儀)」の2篇をふたりとも取り上げ、同じテキストを別々の声質とテンポと抑揚でお届けしました。客席のうしろのほうでカツヒコさんのを聴きながら、へえ、こんな詩だったんだ、いまさら発見。
このライブはWレコ発ということもあり、新譜、新刊も多くのみなさんに手に取っていただけました。カワグチタケシ新詩集『新しい市街地』は、引き続きFlying Booksで販売していますので、お近くにいらした際は是非お立ち寄りください。来週末以降、お世話になっている都内の別の古書店でも販売開始します!
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