主人公は宮浦もも小学6年生。その名にちなんで、ピンク色のサンダルをいつも履いている痩せぎすでおかっぱの女の子。ピンク色のノースリーブから覗く鎖骨と肩甲骨がチャームポイントです。
父親を事故で亡くし、母いく子(声:優香)とともに、小さなフェリーで瀬戸内海を渡って、母が以前に住んでいた島に引っ越してきます。そこで出会った三人の妖怪。正確には妖怪に姿を借りた専門職能集団「見守り隊」。本来の姿は透明なしずく。死の国へ移動中の死者を代行して家族の無事を見守っている。彼らと過ごした夏の日々。
この映画の一番の魅力は画面の色彩です。登場人物の肌色や服装、三人の妖怪たち、森の精霊、古臭くも愛らしい島の街並み、凪の海。全てが淡いパステルトーンで統一され、尚且ぼやけることなく鮮やか。スクリーンを眺めているだけでやさしい気持ちになれる。唯一強い色で表現されるクライマックスの台風シーンとの対比も自然です。色彩設計の水田信子氏は『となりのトトロ』の色指定を担当したベテラン。品良く丁寧な仕事をしています。
父親を事故で亡くし、母いく子(声:優香)とともに、小さなフェリーで瀬戸内海を渡って、母が以前に住んでいた島に引っ越してきます。そこで出会った三人の妖怪。正確には妖怪に姿を借りた専門職能集団「見守り隊」。本来の姿は透明なしずく。死の国へ移動中の死者を代行して家族の無事を見守っている。彼らと過ごした夏の日々。
この映画の一番の魅力は画面の色彩です。登場人物の肌色や服装、三人の妖怪たち、森の精霊、古臭くも愛らしい島の街並み、凪の海。全てが淡いパステルトーンで統一され、尚且ぼやけることなく鮮やか。スクリーンを眺めているだけでやさしい気持ちになれる。唯一強い色で表現されるクライマックスの台風シーンとの対比も自然です。色彩設計の水田信子氏は『となりのトトロ』の色指定を担当したベテラン。品良く丁寧な仕事をしています。
思春期少し手前の奇妙に安定した夏休み。不用意な発言と後悔。ひとりになりたいよりも、ひとりなるのがこわい気持ちがまだ勝っている最後のとき。見えるはずのないものが見えてしまうのかもしれません。
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