外苑前のギャラリーneutron tokyoで開催中の
microcosmos ⇔ universe展のオープニング・パーティにお邪魔しました。
来週3月20日(祝)から表参道の
スパイラルガーデンで開催される
第1回Kawaii+大賞展と連動したこのグループ展には、Kawaii+出展者以外にも、面白い作品がたくさんありました。
1F main gallery の
林勇気さんの映像作品。「『しあわせ』というワードをネット検索して出てきた画像を収集して加工しました」という。みなとみらい、東京タワー、気球、クリスマスツリー、シャンデリア、etc。それぞれのオリジナル画像をネットにアップした人たちの気持ちを想像してみたり。
正教徒のイコンとも比較される静謐で深い色彩と筆致を持つ
いちかわともこさんの作品は3F mini galleryに。30体のマトリョーシカ作品にまず圧倒されますが、小さな平面作品にも穏やかな奥行きがあります。うたたねしているような素朴な表情は、初めてお目にかかった作者ご本人にすこし似ていました。
Kawaii+出展作家、
大槻香奈さんの『すっといい』と題された大作。暴力的なまでの饒舌さで、制服の女子高生たちが描かれています。友だちといれば何時間でもしゃべりつづけていられる。それもKawaii+なのでしょう。
対して、双子姉妹作家、
三尾あすかさん、あづちさんの作品は寡黙な印象です。大槻さんの戦略性とは対照的に、天然で無防備なKawaii。
今回は合作ではなく、それぞれのソロワークが展示されています(スパイラルホールでは合作を展示)。あすかさんの刺繍大作に注ぎ込まれた気の遠くなるような手作業の時間、トレーシングペーパーをメディアにした小品。あづちさんのいままでになく太い描線を用いた平面作品など。新しい表現領域を模索している様子が伺えるのも、ファンとしてはうれしかったです。
『microcosmos ⇔ universe展』は、4月1日(日)まで。展示されているのは京都を中心とする関西の作家たちの作品ですが、そのありようも含めて結果的に2012年の「東京」のKawaiiの多様なパースペクティブのひとつを示しているように思えてなりません。
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