八月最後の土曜日は地下鉄に乗って。外苑前neutron tokyoで今日から始まった石川文子写真展「僕には光が見えはじめている」のオープニング・パーティへ。
2003年にtrade mark kyotoで開催した3K7 というポエトリー・リーディングで会場スタッフをしていただいたのがご縁。その後古書ほうろうの京詩人東上ガル千駄木入ル に、石川さんが詩人の豊原エスさんと組んでいるユニット水窓(当時は車窓)を観に行ったりしましたが、実際にお会いするのは実に6年ぶり。
石川さんの写真は、光そのもの。無音の光。風や光という誰もが知っているけれど言葉で説明するのがとても困難な事象。その一瞬を切り取るのが写真芸術なら、その根源的な姿を生のまま提示して見せるのが石川さんの作品だと思います。 そしてそこには、淡い死の匂いが漂っています。
人物のポートレートでも良い仕事をたくさん残していますが、今回の展示は風景のみ。それも植物や水、波、といった自然を中心に、実に丁寧に。木蓮や睡蓮などの花が被写体となった作品が特に印章に残りました。
数枚だけあった人工物の写真のうち、展覧会タイトルになっている「僕には光が見えはじめている」の「僕」は、逆光の窓に向って立つ人体骨格標本です。
neutronの前に立ち寄ったGALLARDA GALANTE表参道店のtriola無料インストアライブもよかったです。洋服屋さんの店内といういことで、優しい和声の曲で始まったメドレーですが、後半は不協和音をがっつり響かせて約40分。triolaの音楽って、いろんなシチュエーションに似合うんだな、と思いました。おふたりが着ていたGALLARDA GALANTEの秋物ワンピースも素敵でした。
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