2009年7月19日日曜日

プライベート・アイズ

劇団フライングステージ第34回公演「プライベート・アイズ」を下北沢 OFF・OFFシアターにて。フライングステージはカミングアウトしているゲイの劇団。ますだいっこうさんが客演していたのがきっかけで、10年ほど前からほぼ毎公演拝見しています。

今回のお芝居は、ネットも携帯もCDもなかった1980年代の高校生。ポップスと映画と芝居と始まったばかりのゲイライフ。ということで、3年前に観た傑作「ムーン・リバー」の続編です。

主宰・脚本・演出の関根信一さんが同い年ということもあり、1982年に17歳という設定がまず完全にツボ。木製の教室椅子8脚のみというシンプルな舞台美術も1990年代のフライングステージの懐かしい感じでした。

主演の早瀬智之さんはもちろんよかった(初見から十年経ち、高校生役も老け役もこなせる役者さんになりました)のですが、今回は女優陣の好演が光りました。

主人公のお母さん、アングラ劇団の看板女優、ジャズバーのシンガーと3役を完璧に演じ分けた西田夏奈子さん、主人公に思いを寄せる幼馴染のボーイッシュなノンケ女子美土里を熱演した加藤記生さん。特に美土里の告白(&失恋)シーンには過剰に感情移入してしまいました。

フライングステージのここ数作は、若干ゲイテイスト含みの本格文芸大作という感じでしたので、久しぶりに直球のゲイストーリーを堪能し、あっという間に2時間の上演時間が過ぎていきました!

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