すこし湿った初秋の金曜日の夜、下北沢へ。CLUB Queで開催されたCUICUIの企画ライブ『CUICUIのICHIGEKI ~9.1はキューでキュイキュイ~』。昨年結成し今年2月のデビューライブの印象も鮮明なCUICUI。9月1日をCUICUIの日に決定しました。
今日が3度目のライブ。僕が観るのも3度目です。もともと力のあるメンバーによるバンドですが、ライブを重ねるたびにアンサンブルはより強固に、しかも結成当初のフレッシュネスをまったく損なうことなく、更に尖っているように感じます。
ボーカル&キーボードERIE-GAGA様のメロウでちょっと捻じれたポップセンスとベース&ボーカルAYUMIBAMBIさんの破天荒なプレイとキャラのせめぎ合いを瑞穂玲(ルィスィリュー)さんの手数の多いドラムスが豪快にまとめ上げる横で、リーダーでギターのマキ・エノシマさんは終始シューをゲイズしている。
「リツイート!」「ダンゴムシダンゴムシ」「心情書き留めるみたいな孤独とはいつからか仲良くできなくなった」「イイネ!が止まらない」「僕にはカレーがあるからね」「虫除けスプレー」。洗練されたメロディに乗せる歌詞は遊び心とリアリティの狭間を攻める面白さ。
メンバーそれぞれの好みや別ユニットでの音楽性とはすこしずつ異なるCUICUIというポップな枠組みを各々が心から楽しもうというアティチュードが演奏する姿から伝わってきます。ロックンロールにはユーモアが必要だ、と言ったのはバディ・ホリーでしたっけ? キュートさと格好良さとの絶妙なバランスはまさにバンドマジック。
オープニングアクトのジャバラガールズに始まり、キスできればそれでいいしス、tokyo pinsalocks と 90's NEW WAVEテイストの濃厚な一癖ある女子デュオ(+サポート)を並べたラインナップも良かったです。いいしスHITOMIさんのプリント基盤直挿しノイズマシン。tokyo pinsalocksのハウス調の曲は往年のJESUS JONESみたいでした。
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