JR京葉線とモノレールを乗り継いで千葉まで。大島健夫さんと山口勲さん、ふたりの詩人が毎偶数月第三日曜日に、Treasure River Book Cafe で開催しているオープンマイク『千葉詩亭』にゲストとしてお招きいただきました。
割と東京みのある詩人と思われている気がしますが、僕が生まれたのは千葉県佐倉市という坂道と川のある小さな城下町。二十歳まで暮していたのにも関わらず、千葉でリーディングするのは実は初めてです。
1. Universal Boardwalk
2. 井戸
3. 八月の光
4. 九月
5. 鵜原抄4(中村稔)
6. 水の上の透明な駅
7. すべて
8. 新しい感情
せっかくなので、千葉っぽいセットリストを組んでお届けしました。「井戸」は夏休みの帰省中に墓参したとき、「八月の光」は御宿海岸に友人十数人で行った海水浴、「九月」は鵜原理想郷の風景を描いた、この三篇は大学時代に現代詩研究会の詩誌に書いた作品。中村稔氏1966年の「鵜原抄」も同じく鵜原理想郷を描いた詩作品です。
郷里とはいえ長くご無沙汰しており、初めてお会いするお客様が多かったのですが、みなさんこころよく迎えてくださいまして、一語一語しっかり摑まえようとしているのが伝わってきました。大島さんのお父様とそのご友人、市立佐倉中学校と県立佐倉高校の大先輩方に聴いていただけたのも光栄でした。
OOMこと右田晴山さん、佐々木漣さん、廣川ちあきさん。オープンマイク参加者もみなさん個性的でとても楽しめました。川方祥大さんの「御宿を忘れるな」というリフレイン、大島健夫さんの半生記、誕生日が長嶋茂雄選手のラストゲームでそこから蘭学、ヴィクトリア朝、南アフリカ、と史実が果てしなく連なるガルシア=マルケス的世界構築など、千葉テイスト溢れる素敵なパフォーマンスが続きました。千葉市在住の画家森宏さんのひとり四声アカペラコーラスも強烈に盛り上がり。
オープンマイクの前にゲスト枠を置く構成もよかったです。Treasure River Book Cafe は壁一面が書棚の落ち着くお店。お料理も美味しく、生COEDOビールも最高です。ちょうど前日にオーナー宝川紘司さんのウェディングパーティが催されたばかり。その余韻も加わり、ハッピーな一日になりました。
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