2017年5月4日木曜日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017 ①

5月の連休の恒例イベントはラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン東京国際フォーラムで開催されるクラシック音楽フェスです。昨年は地方のお座敷と重なってしまったため2年ぶり、10回目の参加です。

今年のテーマはダンス。初日の5/4は有料公演をふたつ観賞しました。

■公演番号:122 ホールB7(パヴロワ) 11:45~12:30
ダニエル・ロイス指揮
ローザンヌ声楽アンサンブル
ブラームス:「2つのモテット op.74」第1番 何ゆえに悩む者に光が与えられたのか
ブラームス:愛の歌 op.52
ブラームス:運命の歌 op.54

重厚な才能に隠されてしまいがちですが、つくづくブラームスって人はバカ男子として人生を全うしたのだなと思います。人妻クララ・シューマンへの思いを妄想で切々と綴った全18番の男女掛け合いチューンが「愛の歌」。独唱者がアルトっていうのもブラームスっぽい。あと連弾も好きね。モテットの中間部の6声のカノンも美しかった。ローザンヌ声楽アンサンブルは男女30名編成で、ソプラノとメゾソプラノにそれぞれ1名ずつ男声カウンターテナーがいました。

■公演番号:165 G409(ヌレエフ) 17:00~17:45
梁美沙(ヴァイオリン)
J.S.バッハ無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
イザイ無伴奏ヴァイオリンソナタ第5番 op.27

一昨年のLFJで初めて演奏を聴いて魅了された梁美沙さんはパリで活動する在日コリアンです。今年は難曲に挑戦しました。欧州人の声楽家を大勢観た目にはあまりに小柄で華奢ですが、技術はもとより、音色の明るさと躍動感が最大の魅力です。実際曲の弾き始めと終わりとで舞台上のポジションが2mぐらい移動していた(笑)。G409は普段は会議室、超ドライな音響ゆえ、シャコンヌのダブルストップや分散和音ではやや苦戦を強いられたかと思います。

ガラス棟Eホールの無料サプライズ公演で聴いたホアン・ラモン・カロ氏のギターも素晴らしかった。リリカルで透明感があってややモーダルで、フラメンコ界のパット・メセニーといった風情です。


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