隅田左岸のお洒落ゾーンといえば清澄白河。戦災で焼け残った古い商家が点在しており、道幅に江戸の名残りを感じます。そんな深川、このシリーズの出発点に7年目の今年、『同行二人』が帰ってまいりました。
初回は深川芭蕉庵から程近いそら庵さん。そして今回、そら庵さんにご紹介いただいて、深川いっぷく(どうぶつしょうぎcafeいっぷく)さんで『帰ってきた同行二人 A POETRY READING SHOWCASE Ⅶ』の開催と相成りました。ご来場のお客様、いっぷくのふじたまいこさん、共演者村田活彦さん、ありがとうございました。
僕のセットリストは以下の通りです。10月の詩を中心に組みました。
1. 無題(出会ったのは夏のこと~)
2. Subterranean Homesick Blues (Bob Dylan / 片桐ユズル訳)
3. Ballad For A Friend ( 〃 )
4. もしも僕が白鳥だったなら
5. 声
6. 山と渓谷
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7. 線描画のような街
8. 風の通り道
9. 永遠の翌日(新作)
10. オルゴール(村田活彦)
11. Walk Out To Winter (Aztec Camera / カワグチタケシ訳)
この『同行二人』シリーズは3~5月に開催することが多かったので、秋の風景をまとめてお聴きいただく機会にできたことをうれしく思います。アンケートでは新作詩の評判も上々。また、自作は淡々と、カバーはエモく読む、という最近のマイブームを反映したパフォーマンスになったかと思います。
村田さんのリーディングも面白かったです。「帰ってきた」ので、2010年の初回にやった芭蕉の『奥の細道』の序文をリクエストしたところ、トラックを選んでヒップホップにアレンジしたり。僕の「無題(都市の末梢神経が~)」もカバーしてくれました。
毎年定点で同じ顔ぶれのライブを続けているからこそ見えてくるものもあります。僕は割合スタイルが変わらないほうだと思いますが、村田さんはいつも好奇心旺盛で勉強熱心。アウトプットされるものだけで判断してしまうとブレブレなところもありますが、むしろもっとずっとブレ続けて、そのブレ続ける姿を見せる芸を、唯一無二のスタイルに昇華してもらいたい。
将棋界が揺れている中での開催でしたが、白い壁に一脚毎に表情が異なる手作りの椅子。たくさんのボードゲームと澄んだ空気のどうぶつしょうぎcafeいっぷくさんの雰囲気が良く、程好くリラックスしたライブになりました。
さて、帰ってきたからには再出発しなくてはなりません。同行二人オンザロードアゲイン。来年また違う街でお会いできたら幸いです。どうか皆様も佳き旅を。
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