建国記念の休日。5年連続で同じ作家の個展にお邪魔しています。狙ったわけではないのですが、たまたまその同じ日に。
イラストレーターであり、ミステリーを中心とした多くの書籍の装幀も手がける佐久間真人さんの個展『となりの駅の猫のこと』。昨年までは銀座7丁目のシャトン・ド・ミューで開催されていましたが、オーナーの引退に伴う閉廊により、2丁目のギャラリー銀座へ。
裏通りのビルの4階から、マロニエ通りに面した1階に移り、よく晴れた祝日の午後、通りすがりにちょっと覗いていこうかな、というお買いもの帰りとおぼしき方も。
佐久間さんご本人も在廊で、ひっきりなしに訪れるお客様にひとりひとり丁寧に対応されていました。
目に慣れた独特のすんだ色調の作品群のなかで、ひときわ目を引いたのが「コマドリ」と題された絵。ハリントン・へクストの『誰がダイアナ殺したの?』の新訳(論創海外ミステリ)の表紙画です。コマドリが流した血の色の赤が目に焼きつきました。
「マザーグースですか?」と尋ねると「そうなんですけど、この小説が『パタリロ!』のクックロビン音頭の元ネタなんですよ」と教えてくださいました。
今週末2月14日までの展示です。銀座のデパ地下でチョコレートをお求めの皆様、昭和通りを渡っていらしてみてはいかがでしょうか。
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