雨季です。しばらく降り続いた雨がようやく上がった土曜日。山手線に乗り換えて大塚へ。音楽堂 ano ano で開催された手島絵里子さん(triola、蓮沼執太フィル)、明利美登里さんの室内楽リサイタル "Viola & Piano Duoconcert vol.3" を鑑賞しました。
荻窪のvol.1、vol.2も聞きに行きましたが、回を重ねるごとにふたりのアンサンブルの精度が高まっているように感じます。聞けば、ランチをしたり、明利さんのお子さんを手島さんが面倒見たり、もちろん練習も重ねたのだとは思いますが、音楽外の諸々も大事。
・フォーレ シシリアーノ op.78
・シューベルト 4つの即興曲集D899 op.90 第1番 ハ短調
・ベートーヴェン ノットゥルノ op.42
・ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
・ドビュッシー 2つのアラベスク
・プーランク 15の即興曲集より 第12番:変ホ長調 シューベルトを讃えて
第15番:ハ短調 エディット・ピアフを讃えて
・ミヨー 四つの顔
-アンコール-
・サン=サーンス 動物の謝肉祭より 白鳥
ベートーベンとシューベルト、ドビュッシーとラヴェル、ミヨーとプーランク、そしてサン=サーンスとフォーレ。それぞれ同時代でどのような交流があったのか、演奏者自身からのお話も交えて。クラシックの演奏家では終始演奏家は無言ということが多いのですが、このMCは効果的だと思います。このサイズの会場だと、客席も意外と緊張するので。ほぐれます。
料理ユニット「3番テーブル」が提供するハンドメイドのドリンク&スナックも、会場のリラグゼーション効果に一役買っていたのではないでしょうか。
いままでプーランクの音楽の魅力がよくわからなかったのですが、そんな気遣いのせいなのか、今日の演奏は素敵でした。少人数のサロンで親しい人たちに向けて聴かせるために書かれた音楽なのかもしれませんね。
あと、インドネシアの金色のシルクでクリムトのような柄の手島さんのドレスがとてもきれいでした。
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