それでCUICUIの1曲目は「ぼくたちのナツ」です。AYUMIBAMBIさん(b)の「消費されない意思があることを/あいつらは知らない」、Rui Sui Liuさん(Dr)の「ポイズンは溢れている/消えることはないけど」の歌詞とメロディはERIE-GAGA様(Key)が当て書きしているのかな、二人の声質にとても合っていると思います。
今回下手最前エノシママキさん(Gt)のギターアンプのすぐ正面で聴いて、前半のメロウでアーバンな16ビートナンバーのカッティングやミュートも、後半のゴリゴリな8ビート曲のパワーコードも、一音一音に気を配った丁寧なプレーをしているんだな、とあらたな発見がありました。
死んだパンダ噛んだズの音楽を僕の引き出しにある言葉で説明するのは本当に難しくて、見た目はAUTO-MODやMADAME EDWARDAなどV系ルーツ(80年代当時はポジパンと呼ばれていた)のカリカチュアライズを本気でやったらデスメタル方面にはみ出してしまった感じなのですが、oiパンク的なシンガロングもある一方、サビで開放に向かわないソングライティングはグランジの影響が濃いのかな。CUICUIの「ダンゴムシは左右交互に曲がる」のコーラスを曲中に挿し込みリスペクトを表す。
夏から一番遠い男たちが夏をなんとか捕まえようとしている、というか。アンコールでは2バンドのメンバー8人が決して広くないステージに入り乱れ H Jungle with T の大ヒット曲で会場が一体に。遊び心が両バンドの最大の共通項だと思いました。