曇天。原宿Atelier MITULLEで開催のイラストレーター兎月結花さんとシンガーソングライターmandimimiさんによる12ヶ月の花言葉を目&耳で楽しむ展示会『FLOWER SPELLS』にお邪魔しました。mandimimiさんのお誕生日の8/31~9/1に当初開催を予定していたものが台風接近により延期され今回あらためて開催となりました。
原宿キャットストリートのヴィンテージアパートメントの急な階段を上った3階にそのギャラリーはあります。昭和の木造建築ですが、小花柄の壁紙やタイルの床、ネオン管のピンクに彩られ、キュートでガーリィな雰囲気。出迎えてくれたmandimimiさんは子猫柄のドレスです。
玄関ドアの右手壁に展示されているのが、1月デイジーのイラストレーション。入口左手の洗面台は古い真鍮の蛇口の周りにカラフルな小瓶が飾られている。
兎月結花さん(左利き)の今回の展示作品は、水彩画、アクリル、ペン画、刺繍、写真、コラージュ、ガラス瓶に入れた立体と表現手法が多彩。淡い色調ながら、かわいいだけではない、ソリッドな筆致も持つ作家さんです。
僕の知る限り2017年頃からmandimimiさんがひとつずつ積み重ねてきた12ヶ月の花と花言葉をモチーフにした楽曲群 "FLOWER SPELLS"が揃ったのは大変よろこばしいこと。その12曲を聴いた兎月結花さんが12点のアート作品に落とし込んでいます。
各曲のQRコードをスマートフォンに読み込んで各々持参したイヤホンで再生しながら、アート作品を鑑賞するという趣向ですが、僕が会場に伺ったのがたまたまお客様が多い時間帯で、それでは1曲ずつ歌いながらガイドツアーをしましょう、ということになり、ひと月ごとに楽曲と作品の成り立ちのコメントつきで12曲のキーフレーズをご本人がアカペラで歌ってくださいました。薄いカーテンを風が膨らませ、鳥のさえずりが聞こえる、小さな会場内の1~2mの至近距離で生の歌声を聴く幸運で贅沢で優しい時間をありがとうございました。