2017年リリースのデビューEPから「リツイートする機械」の思い切りテンポを落としたAYUMIBAMBIさんのディストーションベースのイントロ(King CrimsonをサンプリングしたKanye Westへのオマージュと推測)から瑞穂玲(ルィスィリュー)さんのキック&フロアタム2打で会場の熱が一気に上がる。
ERIE-GAGA様が書くCUICUIの歌詞は一貫してSNS時代のディスコミュニケーションを主題にしているように思えます。コミュニケーションを求めるからディスコミュニケーションが苦しい。それが脱コミュニケーションへ連なり、時には不条理を歌うのだが、適度な距離を置き、いつもユーモアを忘れず、ポップソングとして高次元で成立させる。センスとバランス感覚が抜群のソングライティング。
リーダーのマキ・エノシマさんは今日は3回お立ち台に立つと指定されていたそうで、2回はギターソロでしたが、3回目はアンコールの最終曲「彼はウィルコを聴いている」のなんてことないコードストロークで、そういうところも好き。
前回2019年4月29日の「CUICUIのDOKUDAN」はロッカジャポニカのラストライブと重なって行けませんでした。初めて本気で推したアイドルの最期を見届けられて後悔はないのですが、僕にとっては今日が初めてのCUICUIのワンマンライブでした。演奏機会の少ない「ちりめんじゃこはあたりつき」「Nightcrusingggggg」「アップデートを忘れずに」などのメロウチューンが聴けてうれしかった。新曲2曲は切れ味最高、「ぼくたちのナツ」と「サマーガールニッポン」の新旧サマーアンセム(for陰キャ)ではシンガロングで会場が一体に。
本編最終曲「皆殺しの天使」はココ・シャネルを歌っていますが、今後のCUICUIのマニュフェストのように僕には聴こえました。「YouTubeのない時代」「パンはいつでもはだかんぼう」等、他にも聴きたい曲がたくさんある。次は5年後と言わずワンマンライブの開催をお願いします。
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