加藤エレナさんのピアノがパーカッシブな「茶の味」で始まったライブ。この日一番のハイテンポ曲「残る人」のアウトロで聴かせる井上"JUJU"ヒロシさんのフルートとの心躍る掛け合い。「住処」の二声のハーモ二―が美しい。バレンタイン直前に聴く「チョコレート」はいつも以上にのびのびと感じる。前半最終曲「死んだ男の残したものは」はテナーサックスver.でした。
休憩を挟んで後半はミディアムテンポの「シンキロウ」から。JUJUさんとエレナさんの呼吸は名人同士の対局のよう。「夜」はわずかにテンポアップして演奏されChiminさんの歌声も若干ハスキー寄り、つづく「まるで昔のことのように」もピアノアレンジに変更が加えられ、後半の分散和音はさざなみのように揺れる。
今回のセットリストは2024年12月13日に同じ会場で歌ったものと同じとのことです(実際には12月に歌った「アリラン」が今回はなかった)。「昔のいい曲があるし、いまは自分の歴史を歌っていこうかと思う」と言うChiminさん。新曲をどんどん作るというよりも現在はそういうモードなのでしょう。定番の良さというものがあり、好きな歌を好きな声でなら何度でも聴きたいし、むしろそのほうが変化に敏感になる。
もうだいぶ前のことですが2000年頃、ラスタカラーのリサイクルマークに If the music's nice, play it twice とバックプリントされたTシャツを気に入ってよく着ていたことを思い出しました。
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