夏至翌日の熱帯夜。二週続けて西武柳沢へ。『ノラバー日曜生うたコンサート&デザートミュージック』猫の日、mandimimiさんの回にお邪魔しました。
1曲目は "Tell Me If"。「水色の言葉たち/アスファルトに映る/紫の濡れた土/来年の再会を待っている」。昨年完成した12か月の花言葉をテーマにした歌曲集 "FLOWER SPELLS" 収録の6月の花、紫陽花の歌から始まりました。
続いて "Par Avion" "Morning Message" "A Vermillion Sky" の3曲。いずれもヴァーミリオン色が基調となっています。空の色の時間帯的には日本語の茜色に近いですが、黄味がかった茜色に対して、微かに青味が混じるヴァーミリオン。そして「青い森/星の輝き」と歌う "Forever Forest" へと連なる色彩のグラデーション。
尾崎豊の "I Love You" はmandimimiさんが歌うと二匹の子猫の歌に聞こえる。セカンドヴァースのリハーモナイズにより、原曲の持つパトスやセンシュアルなトーンが濾過されて、優しさだけが残ります。
淡いタッチのピアノは控えめな音量で、柔らかな歌声とともに空間を満たす。その感触はとてもパーソナルで、実際には複数のオーディエンスが耳をそばだてているにも関わらず、ひとりひとり個別に対面して語りかけてもらっているような親密さがあります。
煮込みハンバーグがメイン料理のノラバー御膳は、月替わりのメニューのため先週と同じ献立ですが、続けて食べても食べ飽きることがないのは、丁寧な手作業に向き合う我々も感覚を研ぎ澄まして味わうので、新たな発見があるからだと思います。
mandimimiさんが6月13日の明け方に見た夢を題材にした新曲 "Dinner Table" と4曲のカバー曲で構成されたデザートミュージックもドリーミィなララバイで、先週の自分のライブの疲れからか凝り固まった肩と首筋、そこから派生した鈍い頭痛も気づけばすっかり治っていました。
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