2024年4月10日水曜日

aespa: WORLD TOUR in cinemas

花冷え。ユナイテッドシネマ豊洲オ・ユンドンキム・ハミン監督作品『aespa: WORLD TOUR in cinemas』を観ました。

2023年2月に韓国ソウルから始まったワールドツアーは、日本、マレーシア、インドネシア、北米、南米、ドイツ、フランスなどを回り、ファイナルは9月28日のロンドン公演。そのライブ映像とメンバー個々のインタビューにより構成されたフィルムです。

「(コロナ禍に)ファンと断絶していたんだとステージに立って知りました」。aespa(エスパ)は韓国出身のカリナウィンター、東京出身の日韓MIXジゼル、中国生まれのニンニンの4人組。K-POPのガールクラッシュ、もしくはティーンクラッシュ系にカテゴライズされる。メンバー4人のアバターが存在し、メタバースと現実世界を一体化したパフォーマンスという近未来的なコンセプトで2020年にデビューした。

「私達は4人ともあまり体力はありません」。インタビューはステージとオフのギャップ、他メンバーへのコメント、ファンとの関係性が中心です。強めの楽曲、ステージ上のビジュアル(特にカリナさんのアバター感が半端なく美しい)とパフォーマンスの完成度が高まるほど、弱さも体温もある生身の人間としての4人を強く感じさせる。

ウィンターの確かな歌唱力、ジゼルのラップスキル、ニンニンのポジティブなバイブス。ステージ後方の巨大ビジョンは楽曲を補完するCG画像中心で、メンバーのアバターが映画館のスクリーンに映るのはデビュー曲 "Black Mamba" だけですが、それはライブパフォーマンスに対する自信の表れであり、aespaの人間宣言でもあると捉えました。

自身をステージ恐怖症だと言い「ステージに上がる前は緊張するけれど、ファンも緊張しているからつながりを感じる」というその客観性と愛。ライブを聴きに行くのは楽しみでもありますが、確かに独特の緊張感がありますよね。特に十代の頃などは。その名付けようのない感情を的確に言い当てるカリナさんの利発さに釘付けになる2時間でした。

 

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