2021年にデビューした韓国人5人、日本人1人によるガールズグループ IVE が2023年10月から約1年間にわたり世界19カ国28都市で計37公演を行ったワールドツアー "Show What I Have" の凱旋公演、2024年8月10日と11日のソウルKSPOドームのライブパフォーマンスに6人のメンバーのインタビューをインサートしたコンサートフィルムです。
1曲目は "I Am"。イカツめシャッフルビートに乗せて、平均身長170cmのメンバー6人がセリから登場し、堂々と花道を進みながら "I’m on my way, Look at me" と宣言する。
中学生でコンタクトレンズにしてから自己肯定感が高いと言うリーダーのユジンさんと、同じくIZ*ONE出身で174㎝12頭身という奇跡のプロポーションを持つウォニョンさんのツートップを主軸にフォーメーションが展開するが、歌割りやカメラワークは6人ほぼ均等です。
ユジン=ディーヴァ、ウォニョン=スタイルアイコン、ガウル=セクシー、レイ=ベビーフェイス、という役割というか特徴は把握していたのですが、リズさんとイソさんの見分けは正直髪色以外ついていませんでした。映画を観て、ギャルなほうがリズさん、妹感強めがイソさんということがわかりました。
日本人メンバーで名古屋出身のレイさんは静止画よりも動いている姿のほうが百倍チャーミングです。すこし舌足らずなハングルもかわいい。
「(自身で作詞した)"Shine With Me" を歌うときは歌詞を意識しないようにしている、泣いてしまうから」と言うウォニョンさんが、ライブ後半で猫耳カチューシャを装着している間、常にカメラ目線で猫ポーズをしており、そのプロ意識に敬意を覚えました。
エンターテインメントとして完成度が非常に高く、観客のマナーも演者によるコントロールもしっかりしている。一例を挙げれば、ラス前のアゲ曲 "Not Your Girl" でメンバーに煽られるまで全員が着座して聴いている、というように幅広い年齢層が楽しめるように構成されています。
K-POPグループの歌割りはソロが基本でユニゾンはほぼないのですが、それだけにアンコールの最終曲 "All Night" に至りはじめて振りを放棄し6人で声を合わせたときの爆発的なエモさ。
同世代のaespaやLE SSERAFIM、ITZYらと比較すると、曲調の幅が広いが故に逆に魅力が捉えにくいと感じていたIVEのことが知りたくて観たところ、6人のパーソナリティを感じたことで、まんまと好きになってしまい、自分ちょろいなあ、と思いました。
"ELEVEN" みたいにやや難解な構成の曲よりも、"After Like"や"Off The Record" のように過去の名曲をサンプリングした四つ打ちのレトロフューチャーなディスコサウンドが僕は好きです。
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